今回は、OmnissaのHorizon8 2406をWindows Server 2025にインストールする手順を記事にしています。
VMwareがBroadcomへ買収され、EUC部門がOmnissaとして独立しており、ドキュメント類がごちゃごちゃしているので、今後どうなるかわかりません。が、とりあえずHorizon8 2406のインストールをしてみます。
なお、Horizonのライセンスについては新しくSaaSのライセンスサービスがされていますが、従来通りのライセンスキーを投入する形式でインストールを進めていきます。
期待する目標
本手順で期待する目標は以下の通りです。
- Connection Serverをインストールすることができる
前提条件
本手順で使用する環境は以下の通りです。
- CPU : 2vCPU
- MEM : 4GB(推奨は8GB以上)
- DISK : 60GB
- OS : Windows Server 2025
- ドメイン : 参加済み
今回、Horizon8 2406とWindows Server 2025の組み合わせはサポートされていないような構成だと思うので、実施の際は自己責任でお願いします。
Connection Serverのインストール

ダウンロードしたConnection Serverのインストーラをダブルクリックし、Connection Serverのインストーラを実行します。

[VMware Horizon Connection Server用のインストールウィザードへようこそ]より、インストールする製品バージョンを確認し、[次へ]を押下します。

[インストール先のフォルダ]より、インストールする先を変更する場合は[変更]を押下し、インストール先を変更します。
今回は検証のため、デフォルトのインストール先を使用します。
設定が完了したら[次へ]を押下します。

[インストールオプション]より、以下の設定を行います。
- インストールするHorizon Connection Serverインスタンスのタイプを選択します。 : Horizon スタンダードサーバ
- HTML Accessのインストール : ■ (任意)
- IPプロトコルバージョン : IPv4
Connection SErverインスタンスのタイプについては、最初のConnection Serverの場合は[Horizon スタンダードサーバ]を選択します。
HTML Accessは必要な場合はインストールします。
設定が完了したら、[次へ]を押下します。

[データリカバリ]より、以下の設定を行います。
- データリカバリのパスワードを入力 : 任意のパスワードを入力
- パスワードを再入力 : 任意のパスワードを入力
- パスワードを忘れた場合のヒントを入力 : 任意でパスワードのヒントを入力
設定が完了したら[次へ]を押下します。

[ファイアウォールの構成]より、[Windowsファイアウォールを自動的に構成する]を選択し、[次へ]を押下します。

[最初のHorizon管理者]より、以下の設定を行います。
- ローカル管理者グループを許可する : ◯
- 特定のドメインユーザまたはドメイングループを許可する : ●
- ドメイン名¥username
Connection Serverはドメインなしでも構成できますが、今回はどめいんユーザを管理者に追加しておきます。
設定が完了したら[次へ]を押下します。

[ユーザの使用環境改善プログラム]より、以下の設定を行います。
- VMwareカスタマーエクスペリエンス向上プログラムに参加する : □ (任意)
カスタマーエクスペリエンス向上プログラムについては、不要なトラブルを避けるため、今回は無効にしています。
設定が完了したら[次へ]を押下します。

[運用データの収集]より、[次へ]を押下します。

[プログラムのインストール準備]より、環境に合わせたオプションを選択します。
オンプレの場合は[全般]を選択し、[インストール]を押下します。

[VMware Horizon Connection Serverのインストール中]より、インストールが完了するまで待機します。

[インストーラの完了]より、[ドキュメントを表示する]のチェックを外し、[完了]を押下します。
以上でConnection Serverのインストールは完了です。
ライセンスの適用
Connection Serverのインストールが完了したら、Connection Serverが起動するまでしばらく待機し、端末のブラウザより以下のアドレスにアクセスします。
URL : https://<Connection ServerのFQDN>/admin
ブラウザからConnection Serverへアクセスする際は、IPアドレスではなくFQDNでアクセスします。

Horizon Consoleのログイン画面が表示されたら、ユーザ名、パスワード、ドメイン名を入力し、[ログイン]を押下します。

[ライセンスと使用状況]より、[有効化]を押下します。

[Horizonライセンスのタイプ選択]より、自身のライセンスタイプを選択します。
今回は、従来の検証ライセンスを使用するため[期間限定ライセンスまたは無制限ライセンス]を選択しました。

[ライセンスの有効化]より、ライセンスキーを入力し、[検証]を押下します。
ライセンスキーの検証が完了したら[保存]を押下します。

[ライセンスと使用状況]より、ライセンスが有効化されたことを確認します。
以上でライセンスの適用は完了です。
Horizon Console確認
ライセンスの適用が完了したら、Horizon Consoleを確認してみます。

Horizon ConsoleのダッシュボードはHorizon8から大きく変わってないようです。

Horizon8 2406では証明書の管理がHorizon Consoleから再生成ができるようになりました。

Horizon8ではHorizon Consoleからログバンドルの収集ができるようになっています。
しかし、Administratorの権限のみでは権限が不足しており、操作ログ収集のカスタムロールの作成が必要になります。
ここはAdministratorの権限で収集できるようになって欲しい気がします。
まとめ
今回は、VMware→Broadcom→Omnissaへと会社がチェンジし、ライセンス形態もままならない状態のHorizon8 2406をWindows Server 2025にインストールしてみました。
一時はVDIといえばVMware Horizonぐらいなイメージでしたが、VMwareがBroadcomに買収されVMwareのライセンス費用が爆上がりし、EUC製品であるHorizonがBroadcomから離脱するという状況でかつAVDやWindows365も台頭しているため、わざわざOmnissaを選択する必要があるかと言われれば微妙な感じですが、今後の製品展開に期待しましょう。
おまけ
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