【Commentary】SDDCとは。vCenterと何が違うのか?

Commentary
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今回は、VMware社が提唱しているSDDCという概念について解説していきたいと思います。
なお、本解説では理解しやすさを最優先してお伝えしているため、多少の拡大解釈等がございます。
ご了承ください。

Software-Defined Data Centerとは

トップクラスの仮想化されたコンピュート、ストレージ、ネットワーク機能と包括的なクラウド管理機能を共通の運用環境で組み合わせて活用し、場所を問わずあらゆるアプリケーションを迅速に実行できます。

https://www.vmware.com/jp/solutions/software-defined-datacenter/in-depth.html

VMware社のHPにはこのように記載がありました。
わかる人には「ああ、確かに」と腑に落ちる言葉ですが、腑に落ちない方のためによりわかりやすい言葉と図解で解説していきたいと思います。

Software-Defined Data Centerの意味

SDDCを理解するうえで大切なのが、SDDCという用語自体が概念の1つであるということです。(IT用語は概念の塊みたいなところがあるので。。。)

概念ということなので、きっかり〇〇と定義することができず、「××のようなもの」とふわっとイメージをします。

Software
ここで言うSoftwareとは、アプリやOS等の基本ソフトウェアや応用ソフトウェアではなく、「柔軟な」という意味で使用するとわかりやすいです。

Defined
Definedの意味はそのままで「定義された」と訳します。

Data Center
Data Centerはそのままの用語の意味で、サーバやネットワーク機器が格納されているデータセンターそのものを指します。

これらをまとめると、「柔軟に定義されたデータセンター」という意味になります。

柔軟に定義されたデータセンターとは

従来のデータセンターは、個別にラックを契約し、その中にハードウェア(サーバやスイッチ、ストレージ)を配置していました。
この場合、リソースが不足した場合や構成を変更する場合、次のような問題点が発生します。

  • 機器をキッティング(設定)する必要がある
  • ハードウェアを物理的に交換する必要がある
  • 契約しているラックを増設する必要がある
  • 機器を購入する費用がかかる

このようにハードウェア的にデータセンターを持っていると、導入時に設計した構成から変更するとかなりのコストがかかります。

一方、柔軟に定義されたデータセンターの場合、データセンター自体は、VMware社が管理しており、必要に応じて、vCenter・vSAN・NSXの3点セットの使用権利をお客様に貸し出します。
貸し出されるものがvCenterのため、vCenter配下のESXiホスト(サーバ)はお客様が求めるリソース量により、ある程度自由に構成することができます。

SDDCとvCenterの違い

SDDCやvCenterを初めて触る方はSDDCとvCenterって何が違うの?って思うかもしれませんが、SDDCは概念であり、vCenterはSDDCを構成する要素ということになります。

柔軟に定義されたデータセンタという概念を作り上げるための手段としてvCenterを使用しているとでもいうべきでしょうか。

この例えが的を得ているかわかりませんが・・・車に例えました。
「車」の全体がSDDCと見立てると、エンジンがvCenter、ボディーがESXi、燃料タンクがvSAN、ホイールがNSXのような感じです。
車の各パーツが揃うと車として成立します。それと同じようにvCenterやESXiが揃うとSDDCとして成立します。わかりにくいかもしれませんが、このような感じです。

まとめ

今回は、SDDCという概念を自分なりの理解で解説してみました。
ITの用語には概念という難しい言葉が多いため、可能限り分かりやすいように解説できればと思います。

もしこの説明がわかりやすいと思った場合は、他の方への共有をお願いします!
そして知識をコピーレフトしましょう。

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