今回はMicrosoft Azure Portalから、VNetを作成する手順を記事にしていきたいと思います。
事前に以下の手順より、リソースグループを作成しておく必要があります。
期待する目標
本手順で期待する目標は以下の通りです。
- Azure上でVNetを作成できる
前提条件
Azure VNetを作成する上で、以下の条件が必要になります。
- Microsoft Azureアカウントが作成されていること
- 有効なAzureサブスクリプションが適用されていること
- Microsoft Azure上でリソースグループが作成されていること
Azure VNetの作成

Azureポータルより、[すべてのサービス]-[カテゴリ]-[ネットワーキング]を押下します。
ネットワーキングより、[仮想ネットワーク]を押下します。

[仮想ネットワーク]より、[仮想ネットワークの作成]を押下します。

[仮想ネットワークの作成]の[基本]タブより、以下の設定を行います。
- サブスクリプション : 任意のAzureサブスクリプションを設定
- リソースグループ : VNetを作成するリソースグループを選択
- 名前 : 任意のVNet名を設定
- 地域 : 任意の地域を選択 (今回は、Japan Westを設定)
設定が完了したら、[次: IPアドレス]を押下します。

[仮想ネットワークの作成]の[アドレス]タブより、以下の設定を行います。
なお、仮想ネットワークでは、VNetの仮想ネットワークをCIDRで区切り、そのCIDR内にサブネットを作成します。
例として192.168.0.0/24のネットワークを作成したら、192.168.0.0/25といったように、それよりも小さいネットワークをサブネットとして定義しなければなりません。
- IPv4アドレス空間 : VNetで設定するIPアドレスレンジを設定
[サブネットの追加]を押下してサブネットを追加します。

[サブネットの追加]より、以下の設定を行います。
- サブネット名 : 任意のサブネット名を設定
- サブネットアドレス範囲 : 任意のアドレス範囲を設定 (VNetで指定したCIDRよりも小さい範囲で指定)
- NATゲートウェイ : なし (任意)
- サービス : 選択梨 (任意)
設定が完了したら、[追加]を押下します。
なお、Azureのネットワークについては、RFC1918で定義されているプライベートアドレスの範囲内で設計をすることをお勧めします。
例として、10.0.0.0/8や172.16.0.0/12や、192.168.0.0/16が推奨されています。
また、IPレンジに関しては、後々拡張されることを見越して、少し多めの量を確保しておくとよいと思います。
さらに、Azure上で使用できないIPアドレスがあるため、注意が必要になります。
Azure上で使用できないIPアドレス
- 224.0.0.0/4 (マルチキャスト)
- 255.255.255.255/32 (ブロードキャスト)
- 127.0.0.0/8 (ループバック)
- 169.254.0.0/16 (リンク ローカル)
- 168.63.129.16/32 (内部 DNS)

作成したサブネットが追加されていることを確認したら、[次: セキュリティ]を押下します。

[仮想ネットワークの作成]の[セキュリティ]タブより、以下の設定を行います。
- BastionHost : 無効化
- DDoS Protection Standard : 無効化
- ファイアウォール : 無効化
設定が完了したら、[次: タグ]を押下します。

[仮想ネットワークの作成]の[タグ]タブより、タブの設定が可能なので、必要に応じてタグを設定します。
設定が完了したら[次: 確認および作成]を押下します。

[仮想ネットワークの作成]の[確認および作成]タブより、[検証に成功しました]と表示されていることを確認し、設定内容に問題がないことを確認したら、[作成]を押下します。

デプロイが進行中のため、デプロイが完了するまで待機します。

[デプロイが完了しました]と表示されたら、仮想ネットワークの作成が完了です。
まとめ
今回はMicrosoft Azure上にVNetを作成してみました。
VNet自体の作成は簡単ですが、Azure上の制約もあるので、完全に自由に設定はできませんが、通常の使い方であればほぼ問題なく使用できると思います。
おまけ
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