【Windows】MinIO Server インストール手順

OS
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今回は、Amazon S3とAPI互換性のあるMinIOをインストールしていきます。

MinIOとは

MinIO is a High-Performance Object Storage released under GNU Affero General Public License v3.0. It is API compatible with the Amazon S3 cloud storage service. It can handle unstructured data such as photos, videos, log files, backups, and container images with a current maximum supported object size of 50TB.[3]

wikiより引用

MinIOは自環境でAmazon S3のようなオブジェクトストレージを構築することができるソフトウェアです。

期待する目標

本手順で期待する目標は以下の通りです。

  • Windows Server上にMinIOをインストールすることができる
  • MinIOを起動することができる
  • ファイルのアップロードができる

前提条件

本環境で使用する環境は以下の通りです。

  • CPU : 2vCPU
  • MEM : 4GB
  • DISK : 60GB (データ用ディスクと共有)
  • OS : Windows Server 2022
  • ドメイン : 参加済み

MinIOはLinuxにインストールするのが一般的だと思いますが、Windowsにもインストールが可能なのでWindowsにインストールしていきます。

MinIO ダウンロード

MinIOはコマンド1発でWindowsにダウンロードすることができます。

インストールコマンドの実行
インストールコマンドの実行

Windows Serverがインターネットに接続している場合、Invokeコマンドを使用すると実行ファイルをダウンロードすることができます。
インターネットに接続されていない場合は、MinIOのサイトよりダウンロードすることができます。
URL : https://dl.min.io/server/minio/release/windows-amd64/minio.exe

PowerShellを起動して、以下のコマンドを実行します。

PS> Invoke-WebRequest -Uri "https://dl.min.io/server/minio/release/windows-amd64/minio.exe" -OutFile "C:\minio.exe"

このコマンドを実行すると、Cドライブ配下にminio.exeがダウンロードされます。
以上でMinIOのダウンロードは完了です。

MinIO設定

公式ドキュメントには初期のユーザ名とパスワードを設定するように指示されています。
が、実行したところで反映されていなかったので、手順としては不要そうな気がします。

ユーザ設定
ユーザ設定

PowerShellより、以下のコマンドを実行してROOTユーザのユーザ名を設定します。

PS> setx MINIO_ROOT_USER admin

設定が完了すると、[成功 : 指定した値は保存されました。]と表示されます。

パスワード設定
パスワード設定

ユーザ設定が完了したら、以下のコマンドを使用してパスワードを設定します。

PS> setx MINIO_ROOT_PASSWORD password

設定が完了すると、[成功 : 指定した値は保存されました。]と表示されます。
以上でMinIOは設定完了です。

MinIOの起動

設定が完了したら、MinIOを起動していきます。
ダウンロードした実行ファイルに引数をつけて実行すると起動します。

MinIOの実行
MinIOの実行

以下のコマンドを実行するとMinIOが起動できます。

PS> C:\minio.exe server F:\Data --console-address ":9001"

だた、公式のドキュメント通り実行すると、エラー出るので自身の環境に合わせて修正します。

データ用フォルダの作成
データ用フォルダの作成

コマンドだとFドライブ配下にDataフォルダを指定していたので、今回はCドライブ配下にDataフォルダを作成して、ここにデータを配置するように起動します。

修正の実行
修正の実行
PS> C:\minio.exe server C:\Data --console-address ":9001"

引数の[F:\Data]を作成したフォルダに置換して再度実行します。
実行が成功するとアクセスする用のURLとユーザ名・パスワードが表示されます。
ユーザとパスワードを設定しましたが、反映されていませんでした。
以上でMinIOの起動は成功です。

MinIOアクセス

MinIOが起動できたら、ブラウザより以下のURLを使用してアクセスします。
URL : http://<IP or FQDN>:9001

MinIOログイン
MinIOログイン

MinIOのログインページが表示されるため、以下のユーザ名とパスワードを使用してログインします。
ユーザ名 : minioadmin
パスワード : minioadmin

ログイン確認
ログイン確認

ログインに成功するとMinIOのトップページが表示されます。

新しいバットの作成
新しいバットの作成

[MinIO]より、[Administrator]-[Buckets]を選択し、[Create Bucket]を押下します。

Create Bucket
Create Bucket

[Create Bucket]より、以下の設定を行います。

  • Bucket Name : バケット名を入力
  • Versioning : OFF (任意)
  • Object Locking : OFF (任意)
  • Quota : OFF (任意)

設定が完了したら、[Create Bucket]を押下し、バケットを作成します。

バケットの作成確認
バケットの作成確認

[Administrator]-[Buckets]より、作成したバケットが存在していることを確認します。

バケットの詳細確認
バケットの詳細確認

作成したバケットを押下すると、作成したバケットの詳細を確認することができます。

オブジェクトの確認
オブジェクトの確認

バケットを作成すると[User]-[Object Browser]より、作成したバケット確認することができます。
作成したオブジェクトを選択します。

ファイルのアップロード
ファイルのアップロード

作成したオブジェクトより、[Upload]-[Upload File]を押下し、ファイルをアップロードします。

アップロードファイルの確認
アップロードファイルの確認

アップロードしたファイルを選択すると、オブジェクトのアクションを選択することができます。

まとめ

今回は、オブジェクトストレージを構築できるMinIOをWindows Serverにインストールしました。
この手のソフトウェアはLinux系のOSにインストールすることが多いですが、珍しくWindows系のOSにインストールすることができるので、紹介がてらインストールしてみました。
Windows系のOSにインストールすることはできますが、クライアントOSだとライセンスの関係上、インストールはできてもアクセスするとライセンス違反になる可能性があるため、インストールして運用するのであれば、Windows Serverにインストールすることをお勧めします。

おまけ

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